若いころは、上司に腹が立ちました。
「なんで分かってくれないのか」
「なんでそんな判断をするのか」
そう思ったことがある人は多いと思います。
40代・50代になると、
怒りは減ると言われます。
立場が分かるようになるからです。
たしかに、それはあります。
部長は本部長を見ています。
本部長は役員を見ています。
役員は株主や市場を見ています。
上司は人格だけで動いているわけではなく、
立場で判断していることが分かってきます。
構造が見えると、単純な怒りは減ります。
でも――
悔しさは消えません。
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納得できる負けと、納得できない負けがあります
能力のある人に負けるのは納得できます。
実績のある人に上に行かれるのも納得できます。
けれども、
・自分より評価していない人が上に来る
・中身より立ち回りで出世したように見える
・敬語でも、どこか尊重のない態度を感じる
そんなとき、
「なんで自分が頭を下げなあかんねん」
という感情が湧くことがあります。
それは怒りというより、悔しさです。
自分が信じてきた基準が、
軽く扱われたように感じる悔しさです。
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サラリーマンの世界は、実力だけでは決まりません
出世は能力だけでは決まりません。
タイミング。
人間関係。
組織の流れ。
運。
いろいろな要素が絡みます。
頭では分かっています。
それでも心のどこかで、
「ちゃんとした基準で評価されたい」
と思っています。
このズレが、悔しさになります。
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悔しさに直面したとき、人は三つに分かれます
この悔しさに出会ったとき、
戦い続ける人がいます。
自分を抑えて組織に合わせる人がいます。
そして、外に出る人もいます。
どれが正解とは言えません。
ただ、自分を抑え続ける選択をすると、
やがてこうなりがちです。
「まあ、こんなものか」
「どうせ変わらない」
これが、諦めの構造です。
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構造を理解しても、感情はなくなりません
立場の構造が分かっても、
悔しさがゼロになるわけではありません。
それは未熟だからではありません。
自分なりの基準を持っているからです。
むしろ、何も感じなくなるほうが危ういのかもしれません。
大切なのは、
悔しさをどう扱うかです。
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立場で動くか、価値観で動くか
立場が上の人がすべて間違っているわけではありません。
ただ、立場だけで動いている人は、
どこか空洞に見えることがあります。
一方で、
立場を理解しながらも、
自分の価値観で判断している人もいます。
違いは能力ではありません。
判断の軸がどこにあるかです。
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最後に
立場が分かると、怒りは減ります。
けれど、悔しさは残ることがあります。
それは、自分の基準をまだ手放していない証拠です。
その基準をどう扱うか。
立場に従うだけでなく、
価値観で判断するとはどういうことか。
次は、その話をします。
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編集後記
この記事で書いている内容は、私自身が31年間、BtoB営業と営業マネジメントの現場で経験し、悩み、反省し、考え続けてきたことそのものです。
なぜ、今この仕事をしているのか。
何を大切にし、何を伝えたいのか。
その背景については、こちらに正直に書いています。
▶ 私がこの仕事をしている理由

営業やマネジメント、組織のあり方について、同じような違和感や課題を感じている場合は、こちらもご覧ください。
▶ JSMについて(プロフィール・支援内容)

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