私がある部門を任されていたときのことです。
上から、成果につながるとも思えない行動や、
現場の実情とかけ離れたKPIが示されました。
「やれ」と言われれば、
そのまま部下に落とすことはできます。
でも私は、
現場の状況を知っていました。
無理を強いれば、
“やっています”という姿は作れるかもしれません。
しかし現場は確実に疲弊します。
部下たちは、それぞれの持ち場で
真剣に取り組んでいました。
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何を優先するか
上の意向をそのまま通せば、
私の立場は守れます。
けれども私は、
部下と一緒に現場で動くことを選びました。
指示をそのまま落とすのではなく、
現実に即した形で動く。
これは会社のマニュアルではありません。
私自身の判断でした。
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その結果
当然ながら、
私の立場は追い込まれました。
評価は下がり、
大勢の前で厳しい言葉を受けることもありました。
しかし、私は上司に反論していました。
部下に無理を強いて、
「行動した姿」だけを作る選択はできませんでした。
あのときそれをしていたら、
私は自分を納得させられなかったと思います。
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価値観で判断するということ
価値観で判断するとは、
好き勝手にやることではありません。
立場や組織の事情を理解したうえで、
それでも最後は自分で引き受けることです。
その結果、
・評価が伸びない
・立場が悪くなる
・出世が遠のく
そういうことも起こります。
それでも、
「自分で決めた」
という事実は残ります。
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サラリーマンのプロとは
役職が上がることがプロなのではありません。
評価が高いことがプロでもありません。
代償を理解しながら、
それでも自分の判断軸を持ち続けられる人。
私はそれを、
サラリーマンのプロだと思っています。
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最後に
立場で動くのは、ある意味で安全です。
価値観で動くのは、安全ではありません。
だからこそ、
悔しさは消えません。
次は、
その判断軸をどうやって作るのか。
そこに進みます。
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編集後記
この記事で書いている内容は、私自身が31年間、BtoB営業と営業マネジメントの現場で経験し、悩み、反省し、考え続けてきたことそのものです。
なぜ、今この仕事をしているのか。
何を大切にし、何を伝えたいのか。
その背景については、こちらに正直に書いています。
▶ 私がこの仕事をしている理由

営業やマネジメント、組織のあり方について、同じような違和感や課題を感じている場合は、こちらもご覧ください。
▶ JSMについて(プロフィール・支援内容)

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