同じ上司。
同じ商品。
それでも成果に差が出ます。
その差は、能力よりも「目線」から生まれていることが多いのです。
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目線には「高さ」と「方向」があります
目線というと、「どの立場から物事を見るか」という“高さ”を思い浮かべる方が多いかもしれません。
自分の数字だけを見るのか。
チーム全体を見るのか。
事業全体を見るのか。
会社の将来を見るのか。
どの立場から見るかによって、判断は大きく変わります。
しかし、もう一つ大切な軸があります。
それが「方向」です。
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成果を生む目線は、どこを向いているか
営業であれば、答えは比較的はっきりしています。
顧客を向いているかどうかです。
・顧客は何に困っているのか
・顧客は何を言葉にできていないのか
・顧客の立場ならどう判断するか
ここまで近づけるかどうかで、成果は大きく変わります。
これは営業に限った話ではありません。
企業に勤めている限り、最終的に価値を届ける相手は顧客です。
顧客を向いていない仕事は、どこかで必ず歪みが生じます。
成果を生み続ける人は、目線の方向が外に向いています。
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しかし、評価の軸は必ずしも一致しません
ここが難しいところです。
企業には二つの重力があります。
一つは、市場の重力。
もう一つは、組織の重力です。
市場を向けば成果が出ます。
組織を向けば評価が上がることがあります。
これは善悪の問題ではありません。
構造の問題です。
評価の仕組みは、必ずしも市場の成果だけで動いているわけではありません。
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上司の目線は、どこでつくられたか
顧客目線で成果を出してきた上司は、顧客目線の価値を理解します。
一方で、社内調整や組織運営の中で評価を積み上げてきた上司は、社内目線の重要性を重視します。
これは人格の問題ではありません。
その人がどの環境で成果を出してきたかという、キャリアの履歴の問題です。
この構造を理解できるようになると、感情の温度は自然と下がります。
納得できるかどうかではなく、理解できるかどうか。
そこに成熟の差が出ます。
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サラリーマンのプロの目線
サラリーマンのプロは、顧客目線を捨てません。
しかし同時に、組織の構造も冷静に読みます。
・成果を出す軸は顧客に置く
・評価の構造は感情を交えずに理解する
この両方を持てる人が、最終的に強くなります。
目線の高さ。
目線の方向。
この二つが揃ったとき、成果と成熟は両立します。
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編集後記
この記事で書いている内容は、私自身が31年間、BtoB営業と営業マネジメントの現場で経験し、悩み、反省し、考え続けてきたことそのものです。
なぜ、今この仕事をしているのか。
何を大切にし、何を伝えたいのか。
その背景については、こちらに正直に書いています。
▶ 私がこの仕事をしている理由

営業やマネジメント、組織のあり方について、同じような違和感や課題を感じている場合は、こちらもご覧ください。
▶ JSMについて(プロフィール・支援内容)

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