まじめにやってきたはずなのに、
どこか息苦しさを感じることはないでしょうか。
手を抜いているわけではありません。
指示を無視しているわけでもありません。
成果がまったく出ていないわけでもありません。
それでも、
「ずっと追われている感じがする」
「評価されている実感がない」
そんな感覚が消えない。
この違和感は、決して珍しいものではありません。
多くの人は、この苦しさの原因を自分に求めます
自分のスキルが足りないのではないか。
努力が足りないのではないか。
考え方が甘いのではないか。
しかし、現場を見ていると、
必ずしもそうとは言えないケースがほとんどです。
むしろ、苦しさを抱えているのは、
「ちゃんとやろう」としてきた人ほど多い。
会社という組織は、 一見すると「正解がある世界」に見えます。
方針があり、目標があり、
評価制度があり、手順があります。
それらは、
「これを守っていれば大丈夫」
「この通りにやれば正解」
そう感じさせる構造をしています。
けれど実際には、
環境は常に変わりますし、
前提条件も静かにズレていきます。
それでも、正解があるように振る舞わなければ、
組織は前に進めません。
その結果、現場ではこういうことが起こります。
上司の意向を探り、
前例を確認し、
評価に影響しそうな点を避ける。
気がつけば、
「自分で決める」という行為が、
少しずつ後回しになっていきます。
判断していないわけではありません。
ただ、判断の基準が、
自分の中ではなく、外側に置かれていく。
この状態が続くと、 仕事量は増えていきます。
調整、確認、説明、報告。
やるべきことは増えるのに、
手応えは薄れていく。
それが、
「ちゃんとやっているのに苦しい」
という感覚の正体です。
忙しさや年齢の問題ではありません。
能力不足でもありません。
自分で決めている感覚を失っていることが、
人を一番消耗させます。
ここで、無理に何かを変える必要はありません。
今すぐ答えを出す必要もありません。
ただ一つだけ、
立ち止まって考えてみてほしいことがあります。
今感じているその苦しさは、
本当に「自分の問題」でしょうか。
それとも、
判断の置き場所が分からなくなっているだけでしょうか。
見方を少し変えるだけで、
仕事の重さは、別の形に見えてくることがあります。
編集後記
この記事で書いている内容は、
私自身が31年間、BtoB営業と営業マネジメントの現場で経験し、
悩み、反省し、考え続けてきたことそのものです。
なぜ、今この仕事をしているのか。
何を大切にし、何を伝えたいのか。
その背景については、こちらに正直に書いています。
▶ 私がこの仕事をしている理由

営業やマネジメント、組織のあり方について、
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